今回の記事内容
・水流への考え方
・fsa水槽の水流について
水流への考え方
海水水槽、特にサンゴ水槽においては水流は最も大切なものだと考えてます。ライトにお金をかけるのであれば、先に水流にお金をかける、そのくらいの気持ちです。水流があまりに強いと洗濯機みたいになったり、底砂が舞い上がる、掘れてしまうことになりますがそうならないギリギリのレベルを攻める気持ちで設定してます。
なぜそこまで重要視しているかというと
①自然の海の水流はすごく強い
②デトリタス(水槽の老廃物)やそのほか汚れが水槽内に溜まるのを防ぐ、
③魚が力強くなる(気がする)
①は海に行ってシュノーケリングがダイビングをするとわかりやすいです。海中の潮の流れはとても速いことが理解できると思います。
②が重要です。どうしても発生するデトリタスが水槽内、特に底砂に溜まるとよくありません。藻やシアノバクテリアなどの原因になります。
デトリタスは軽い物体なので水槽の中で一番穏やかな場所に沈殿します。この穏やかな場所というのが水槽内ではなくて、濾過槽内(オーバーフロー水槽の前提)にして定期的に吸い出すのがベストです。また、水流が弱いとライブロックなどのレイアウトにも汚れが降り積もります。
これも良くないですね。何かの拍子に汚れが舞い上がると、魚が病気になったりサンゴが調子を崩したりします。降り積もらないようにするのが一番です。
③はなんとなくです(笑)強い水流の中でしっかり動いて筋肉質になってもらいます。荒波で育った魚のほうが美味しいとか言いますし・・・きっといいでしょう。たぶん。
サンゴに必要な水流についてはデトリタスが溜まらないような水流だったら何の問題もないと思います。強い水流がストレスになるサンゴは、なるべく水流が弱いところに置くか、もしくは無理して入れない。そんな感じです。
fsa水槽の水流について
とりあえず水槽の映像を貼ります
左奥にあるポンプが一番太くて力強い水流を作っているポンプです。これが生命線、左奥から右手前に向かって間欠運転して全体を揺らすようにしてます。
左手前の細長いポンプは左から右に「面」のイメージで水流を作っています。
右手前のポンプは少し小さいですが、右手前から左奥にパワーMAX&プログラムされたランダム水流で運転しています。
フロー管の出口にはくるくる回って濾過槽から上がった海水の吐き出す向きを変えています。
まとめるとこんなイメージです
水槽の真ん中で水流をぶつさけ、水流を拡散させています。ぶつけることでランダムで複雑な水流になっている・・・はずです。↓は上からみたイメージです。
灰色がポンプのイメージ、矢印がそれぞれの水流で、赤い矢印がぶつかったあとの水流のイメージです。
真ん中でぶつけてそこから全方位に拡散させています。実際はランダムに強さが変わってくるとはずです。
こんな感じでやってますが、この水槽でよどんでいるポイント場所は
水槽の左右の下です。ここはなかなか水流が届かないです。それぞれのポンプがある程度吸っているので完全に止水、よどんでいるわけではないですが他の場所に比べると水流は弱いと思います。
対策としては左右の奥に小さい水流ポンプを置くだけで改善すると思いますが・・・この水槽ではそこまでよどんでないのでやっていないです。ごちゃごちゃしますし。
もしライブロックがもっと入っていてレイアウトが複雑であればやる価値はあると思います。
最後にレイアウトについて触れましたが、水流が通りやすいレイアウトにするのも非常に重要ですね。画像ではわかりにくいですが、中央のライブロックの下段は底砂に接触させず、アーチになっています。
レイアウトに触れだすと記事が長くなりすぎるのでここまでにします。
次回はそれぞれのポンプについて触れたいと思います。
(機能は使いこなせてないので使用感だけです)